MENU

メンバー紹介・募集

教員

野尻英一(教授)

一九七〇年生まれ。早稲田大学第一文学部卒、同大学院社会科学研究科博士後期課程修了(学術博士)。専門はドイツ観念論で樫山欽四郎、那須政玄らの早稲田哲学の系譜に学ぶ。日本ヘーゲル学会研究奨励賞、社会理論学会研究奨励賞受賞。著作に『意識と生命――ヘーゲル『精神現象学』における有機体と「地」のエレメントをめぐる考察』社会評論社(二〇一〇年)amazon、共編著に『哲学の戦場』行人社(二〇一八年)amazon、翻訳にモイシェ・ポストン『時間・労働・支配――マルクス理論の新地平』筑摩書房(二〇一二年)amazon、フレドリック・ジェイムソン『21世紀に資本論をいかに読むか』作品社(二〇一四年)amazon、ジュディス・バトラー『欲望の主体——ヘーゲルと二〇世紀フランスにおけるポスト・ヘーゲル主義』堀之内出版(二〇一九年)amazonなど。現在は哲学、社会理論、精神分析、表象文化論を駆使した研究を行なっている。

詳しいプロフィールはこちら researchmap

現在のメンバー

  • Sašo Dolinšek(サショ・ドリンシェク)[OD] Desire Versus Ego: On How Kaneko Fumiko Transcended Stirnean Egoism(欲望と自我:金子文子はいかにしてシュテルナーのエゴイズムを克服したか)researchmap
  • 客本敦成 [D3] 男オタクは「リアル」に遭遇する――ライトノベルの社会的批評【大阪大学次世代挑戦的研究者育成プロジェクト採択】researchmap
  • Moin Mokhtar(モイン・モクタル)[M3] 村上春樹の創作における「クール」の概念の探求
  • 丸山由晴 [M3] ヘーゲル『大論理学』における〈非形式的なもの〉について
  • 曹 思敏(ソウ・シミン)[M2] 女性的欲望としてのBL消費の享楽―中国と日本のBL作品及びその受容の比較から―
  • 片倉悠輔 [M2] アナーキズムの<精神>:マックス・シュティルナーによるヘーゲル弁証法的時間の内破
  • 中道洋介 [M2] 「陰謀論」的事象への信仰とその社会的性質への精神分析的研究
  • 陳 一笛(チン・イッテキ)[M1] 中国の乙女系モバイルゲームから見る理想的女性像
  • 劉 之洋(リュウ・シヨウ)[大学院研究生] 「昭和ノスタルジア」と「左翼のメランコリー」の狭間での搏闘
  • 劉 牧寒(リュウ・ムハン)[大学院研究生] 女俠キャラクターの比較分析に基づく女性意識の覚醒の一考察
  • 范 怡琳(ハン・イリン)[大学院研究生] 有機体の存在における否定と統一のメカニズム―ヘーゲルの小論理学の存在論を中心に
  • 藤井康子 [大学院研究生] ジョセフ・ワイスの制御-克服理論 ─無意識的なテストとしての精神分析セッション─
  • 齋藤真利奈 [B5] 夢小説の機能――夢女子の欲望を叶えるシステムとして
  • 葛西李成 [B4] デリダのツェラン論における「世界の終わり」
  • 藤田康一朗 [B4] 『秒速5センチメートル』 に見るノスタルジア
  • 木村 薫 [B3] 三秋縋作品における現実感の喪失がもたらす救いについて
  • 品川海那 [B3] 「ヒール」についての考察(仮)
  • 中原正隆 [B3] 廃墟の魅力はどこにあるのか?(仮)
  • 濟川勇汰 [B3] 

メンバー募集

比較文明学研究室のメンバーを募集しています。私たちと一緒に研究しませんか。

学部進級、大学院進学のいずれも歓迎します。哲学・現代思想(ドイツ観念論、ヘーゲル、マルクス、ハイデガー、フランクフルト学派、ラカン、デリダなど)、表象文化論(マンガ、アニメ、映画などの表現を論じる)、精神分析(精神の深層や無意識について分析する)、社会理論(文明、経済、政治について構造的に把握する)から切り口となるトピックを見つけ、現代的な視点から考察したい人に向いています。また海外からの留学生も歓迎します。近年では中国、スロヴェニア、アゼルバイジャンなどからの留学生を受け入れています。博士号も取得できます。指導教員(野尻英一)の専門はドイツ語圏・英語圏の哲学思想ですが、隣接する「共生の人間学」(檜垣立哉教授)、「哲学と質的研究」(村上靖彦教授)、「科学哲学」(森田邦久准教授)の各研究室とも連携していますので、幅広く学ぶことが出来ます。

学部生の研究(卒業研究)

学部生の研究については、何よりもまず自分なりに分析してみたい、論じてみたいと思う題材を見つけることを勧めています。比較文明学研究室では、題材はあらゆるジャンルから選ぶことが出来ます。哲学古典を論じても良いし、マンガやアニメを論じることも可です。それに合わせて必要な理論を勉強するという感じです。社会に出てからどのような職業についても自分を支える力となる教養力を養うことが出来ます。

大学院生の研究

修士号をとって一般企業・公務員等への就職を目指す方へ

文系大学院への進学は、就職や職業生活にとってマイナスになると思われる人もいるかも知れませんが、そんなことはありません。修士を出て立派に一般企業に就職している先輩たちもたくさんいます。当研究室では、将来の起業やNPO法人の設立、一般企業・公務員への就職などに向けて大学院で学びたい人材、働きながら学びたい人材を受け入れます。高度産業化、超高齢化した先進国社会では、社会の描く軌道について知見をもち、自分の役割や能力を客観視し、どこでもそれを発揮する適応力をもつことが、充実した職業生活、長い人生のために必要となってきます。さらに今後、日本社会は大きな構造変動を起こすことが予測されます。目先の景気動向に左右されない自立した経済人となることが求められる時代です。そうした能力はじつはすぐれた研究を行うことのできる資質と同じです。就職からの逃げではなく、攻めの姿勢で修士課程に進まれる方は、必ず学部卒よりも大きな成果を将来に得られるはずです。たとえば修士課程に進み、地方公務員上級試験を受け、国際機関などで活躍する人材を目指すといったルートも可能なのです。

参考になる記事 池上彰×佐藤優「今の大学生が学ぶべきこと」

博士号を取って就職・研究者を目指す方へ

あなたは一〇年間、考え続けることの出来るテーマを見つけることができるでしょうか。博士課程の研究においては、持続的に打ち込むことの出来るテーマを見つけることが第一です。それと同時に、テーマを深く論じることが出来るために、理論力を身につけることが必要になります。研究室の演習では古典原典の読解と議論を徹底的に行い、研究者としての将来に資する基礎力を鍛えます。

研究生・科目等履修生・学振特別研究員を受け入れます

社会人の方などで大学院の授業を体験したい方、科目を履修し単位を取りたい方、また日本学術振興会特別研究員の受け入れ先をお探しの方は、研究室までご連絡下さい。

 

学部・大学院教育」のページもあわせて参考にしてください。

進級・進学について相談したい人は、研究室までご連絡下さい。

研究室の設備


教員研究室

事務室・院生研究室

演習室

資料室

卒業したメンバー

  • 青山瑞季 修士(人間科学)2019年3月
  • 黒田麻耶 修士(人間科学)2019年3月
  • Sašo Dolinšek(サショ・ドリンシェク) 修士(人間科学)2019年3月 全文(未掲載)
  • 山田耕平 修士(人間科学)2019年3月
  • Farida Mammadli(マメドリ・ファリダ) 修士(人間科学)2020年3月 Japanese Middle Class after the Bubble: Social Criticism in the Lost Decades(バブル崩壊後の日本の中流階層:失われた20年についての社会学的批判) 全文(未掲載)
  • 西川知希【初代ゼミ幹事】学士(人間科学)2020年3月 東浩紀『存在論的、郵便的』と解釈と想像性の次元からの批判的考察—東に欠如している視座は何か— 全文
  • 池上宏之【2020ゼミ幹事】学士(人間科学)2021年3月 佐藤優の思想—国家主義的プレモダニストの視座— 概要 全文
  • 北小屋葉月 学士(人間科学)2021年3月 オールタナティヴな近代としてのやおいコミュニティ 概要 全文
  • 仙波直樹【2021ゼミ幹事】学士(人間科学)2022年3月 戦後日本社会における責任主体の行方—白井聡、丸山眞男、歴史主体論争を手がかりに— 概要全文
  • 辻 旭美 学士(人間科学)2022年3月 BL消費の享楽—作者と読者の間に起こること— 概要(未掲載) 全文(未掲載)
  • 客本敦成 修士(人間科学)2022年3月 「共苦」の倫理学の美学的拡張―ショーペンハウアーにおける自然美の考察― 概要(未掲載) 全文(未掲載)
  • 荻野将太【2022ゼミ幹事】学士(人間科学)2023年3月 『魔法少女まどか☆マギカ』論—希望と絶望、二つの共感のすれ違い— 概要 全文
  • 中山采泉【2022ゼミ幹事】学士(人間科学)2023年3月 『逃げるは恥だが役に立つ』論—ハイ・モダニティにおける第三波フェミニズムの視点から— 概要 全文
  • 末次友樹【2023年度ゼミ幹事】学士(人間科学)2024年3月 「SCP 財団」の研究─コンテクスト欠落の魔力─ 概要 全文
  • 藤井康子 修士(人間科学)2024年3月 ジョセフ・ワイスの制御-克服理論─無意識的なテストとしての精神分析セッション─  概要 全文

Albums

大阪大学人間科学研究科/人間科学部 比較文明学研究室
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘1番2号 E-mail
大阪大学人間科学研究科/人間科学部
比較文明学研究室

〒565-0871 大阪府吹田市山田丘1番2号
E-mail

Copyright © COMPARATIVE STUDY OF CIVILIZATIONS, Osaka University Graduate School of Human Sciences/School of Human Sciences. All rights reserved.

English